以前お子さん2人が野球をやっているというパパさんからこんな相談を受けました。

野球が好きだし上手くなりたいって言ってる割に家で自主練とかしないんだけど、子供がやる気を出すにはどうしたらいいのかな?
これは子供がスポーツをやっている家庭ではよくある悩みだと思います。
本記事では、
- そもそも子供のやる気はどうやって引き出すの?
- 子供が自分に自信がなくてプレーに気持ちが表れてしまっている
- 家でも自主練をさせたいけど子供にやる気がない
- 練習に行っても集中力が持たない
などの悩みを持った親に向けて子供のやる気を引き出すのに親がしてあげれること、逆に親としてしてはいけないことをご紹介します。
参考までにこの記事を書いている僕の話をすると、レスリングという競技で高校3年生のときに全国大会準優勝という結果を残しました。
今そのときのことを思い返せば、日本で1番練習していた自信がありました。
同じ競技をやっている他の選手が
- 寝ている時も自分は練習していた
- 遊んでいる時も練習していた
- そして練習している時ももちろん練習していた
つまりみんなと同じように練習をしつつ、道場に最後まで残って自主練、家に帰っても自主練、朝もみんなと一緒にやる朝練の前に自主練をしていました。
その結果が全国大会準優勝です。
そんな僕の経験から、子供がやる気を出して自分から進んでスポーツに取り組むには親はどうしたらよいのか、ということをまとめました。
この記事を読み終えると親であるなら子供に対してどう接すればよいかがわかるようになりますし、親なんかに自分のやる気がコントロールできるわけないだろと思っている中高生の人が読めば、いちいち親に言われなくても自分でやる気を出す方法がわかるようになります。
(親から練習のこと口出しされるのがうっとうしいっていうその気持ちすごくわかります笑これを読んで逆に親から心配されるレベルでやる気を出してしまいましょう!)
子供のやる気スイッチはどこにあるの?

やる気スイッチという言葉がありますね。
多くの人はそもそもやる気スイッチなんてあるの?なんて思っているかと思います。
僕の中でやる気スイッチに関して1つの答えがあって、そのスイッチは「環境」にあるということ。
どういうことかと言うと、あなたにも考えてもらうためにクイズを出します。
「僕は今このやる気に関する記事をパソコンを使って書いています。この記事を書き上げるためにやる気スイッチを入れたいと思ったら次の二択のうちどちらの環境の方がやる気が上がるでしょうか。」
A. 自宅

B. コワーキングスペース

※コワーキングスペースとはフリーランスのライターやデザイナーが作業するために設けられたカフェのような空間です。
…
…
答えは、Bのコワーキングスペースです。
もちろんこれにはそれぞれの性格などもあるので一概には言えませんが、僕の答えはテレビやゲーム、その他たくさんの誘惑がある自宅よりは、コワーキングスペースで周りの人たちが作業している環境にいた方が集中して記事を書き上げることができるというわけです。
なんとなく想像はできたでしょうか。
大学生がよく抹茶のフラペチーノを飲みながらリンゴマークのパソコンを広げているあのカフェは、大学生にとってそこが1番やる気が上がる環境ということですね。
スポーツの世界で例えるなら、「合宿」が環境を変えるということに当てはまると思います。
おそらくみんなが嫌いな夏合宿。普段の練習よりも内容の濃い練習をするあの合宿が毎日続くとなるとさすがにメンタルが持ちませんね(笑)
ですが普段とは違う環境で練習をすることで自然とやる気スイッチが入り、キツイ練習も乗り越えられるというわけです。
自分のやる気スイッチ、子供のやる気スイッチを押すにはそれぞれの性格に合った集中できる環境に身を置くことをおすすめします。
やる気(モチベーション)を上げる方法とは

上記ではやる気スイッチを押すには環境が大切だということを書きましたが、スポーツの世界では合宿以外ではなかなか環境は変えることはできません。
毎日同じ道場やグランドで練習するだろうし、自主練は家の庭か近くの公園でしていると思います。
そんな中でやる気を上げる方法を2つに分けてご紹介します。
やる気を上げる内部的要因
内部的要因とは、自分の中で目標を決めてその目標達成のためにやる気を出すという方法です。
高校生くらいになればこれが自然とできて、意識しなくても目標に向かってやる気を出すことはできると思います。
ですが小学生や中学生ではその目標設定が大きすぎることが多々あります。
プロ野球選手になりたいと願うのは大事なことですが、そんな大きすぎる目標では現実味がなさすぎて逆にやる気が上がらない。というようなイメージ。
そのため、やる気を上げるためには具体的な目標を決めることをおすすめします。
具体的に説明すると、
- 全国大会に出場したい
- レギュラーメンバーに選ばれたい
という曖昧な目標よりは、
- ライバルの○○に勝ちたい
- 予選で対戦する○○学校に勝ちたい
というような目標設定が望ましいと思います。
出場したこともない全国大会を目標に設定してしまうと、そのために必要な努力がわからないのでやる気を維持することができません。
反対に、何度か対戦したことのある学校を倒すには何が足りなくて何を強化すれば良いかがわかると思います。
それくらい具体的に何が必要かを理解できる目標を設定すれば自然とやる気を維持することができますね。
自分の内側からやる気を出すには具体的に目標を決める!
やる気を上げる外部的要因
もう1つの方法は、外部的な要因でやる気を上げるということ。
例えば子供に対して「○○に勝ったら新しいシューズ買ってあげる」などと周りが刺激を与えることでやる気を引き出すのは外部的要因と言えるでしょう。
外部的な要因でやる気を出すことのメリットは、
- 小学生には割と効果あり
- やる気を一瞬で爆上げすることが可能
が挙げられると思います。
しかしデメリットもあり、
- 中学生以上はそんな物ではやる気は上がらない
- 爆上げしたやる気の維持ができない
- 目標達成できなかったときに完全にやる気が0になる
こう考えるとデメリットの方が大きいかもしれませんね。
子供のやる気を出すために親がしてあげれる事、してはいけない事。

上記に書いた「環境」「内部的要因」「外部的要因」の3つのキーワードを踏まえて親として子供のやる気を引き出すためにしてあげれることと絶対にしてはいけないことをご紹介します。
まず大前提として外部的要因でやる気を上げようとすることは絶対にNGです。
瞬間最大風速だけはすごい効果があるかもしれませんが、どう考えてもそんなやり方でやる気を引き出したところで自主練などするわけがありません。
親として子供にしてあげるべきことは、
- 子供に自信を持たせてあげる
- 子供と同じくらいそのスポーツを楽しむ
- 夢や目標を子供と共有する
1つずつ解説していきます。
子供に自信を持たせてあげよう
子供がスポーツに対してやる気が出ない理由の1つに、「自信がない」ということがあげられると思います。
チームメイトに自分よりも優れた選手がいたり、コーチに怒られたりすると子供は簡単に自信を失ってしまいます。
そんな子供に対して親ができることは、たくさん褒めてあげること。
チームメイトにどんな選手がいようがコーチに怒られようが子供からしたら親が認めてくれるだけで十分なんです。
それだけで子供の自信に繋がります!
褒めるポイントとしては、結果だけを見てそこを褒めるのではなく、努力の過程を褒めてあげるようにしましょう!
そのスポーツを子供と同じくらい楽しもう
子供が好きでそのスポーツを選んだのに親が全くそのスポーツに興味がないと子供のやる気は出てきません。
「強くなりたいなら自主練くらいしろよ」なんていうスタンスはNGです。
子供に強くなって欲しいと願うなら親にもそのスポーツを好きになる努力が必要になります。
とはいえ難しいことではありません。
意識することは、子供の前でネガティブな発言をしないということ。
それだけを意識して子供とやっているスポーツの話をするときはポジティブなことばかり話してあげましょう。
子供からするとそれだけで勇気をもらえるし、親もこのスポーツが好きなんだと安心します。
そうすれば自然と取り組む姿勢も変わってきますね!
夢や目標は子供と共有しよう
子供に聞いてあげて欲しいことがあって、
- 将来的には何を目指しているのか
- 間近の目標はどこを目指しているのか
この2つの目標を親子で共有するようにしましょう!
ここの目標に親子間でズレが生じてしまうと親が言ってることと子供が思っていることが食い違ってしまい、結果として子供のやる気を無くしてしまうことに繋がります。
繰り返しにはなりますが、子供は親に認めてもらえればそれだけでやる気が上がります。
どうせやるなら成長して欲しい、そのためには親子で目指すべき目標を共有しておくことをお勧めします。
もしくは一緒に目標を考えてあげるのもいいかもしれません!
まとめ
最後に、僕が現役時代に怪我をしてしばらく練習ができなかった時に恩師からいただいてバチバチにやる気スイッチが入った本を紹介します。
サッカー日本代表のキャプテンとして多くの選手やサポーターから慕われている長谷部選手の本です。
この本はぜひいまいちやる気がなさそうな子供や自信のなさそうな子供に読んで欲しいと思います。
僕がこの本を読んだ時はまだ無名の選手でした。しかしこの本をきっかけに考え方が変わり、「頑張っている人は常に成長しているんだな」と感じるようになりました。
そして練習に取り組む姿勢が変わり、やる気(モチベーション)の維持をする方法を自分なりに工夫するようになり、最後にはそれが全国大会準優勝という結果としてついてきました。
心が変われば行動も変わります。
そんな大切な心の部分をこの本で学びました。
これは子供だけでなく、大人になってから読み返しても学ぶことの多い本となっています。
人間は基本的に怠け者なので、自分に厳しくなろうとすることは実は難しいことなんです。
この本は「自分に厳しくなろう!」とやる気スイッチを押してくれるそんな本だと思っています。
ぜひ読んでみてください!
以上、カイトでした!(@66kai14)
スポーツにおける心の話をこちらの記事でも書いているので合わせてチェックしてください!
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